コロナでオーストラリア全土がロックダウンした時、例に漏れず、私もネットで稼ぐにはどうしたら良いかと考えた人間の一人であります。(始めるの遅いよ!)
私の場合は、デザインスキルを生かして稼ぎたかったのと、しかし、仕事をいただけるようなネットワークが私にあるわけでも無かったので、クラウドソーシングプラットフォームを利用しようと思いました。
今回は、クラウドソーシングのデザインコンペに参加した率直な感想をお伝えしたいと思います。
どのクラウドソーシングサイトを利用するか
では、どのクラウドソーシングサイトを利用するか。
実はすでに私は、Designcrowd(www.designcrowd.com.au オーストラリアの会社)というデザイン案件専門サイトに登録していました。ここのデザイン案件はアメリカからのものが大半ですが、それ以外の国からのデザイン案件もあります。
基本的に案件はコンペ形式で、こちらから発注者にデザイン提案をして、採用されれば報酬がもらえる仕組みです。デザインスキルがあって、英語ができれば問題ないので、全世界のデザイナーが参加しています。
報酬はアメリカドル設定が多く、私の体感ですが報酬設定金額が結構低いように思いました。しかし、全世界のデザイナーが参加するわけですから、物価の安い国の方からしたら、それでもまだいい報酬のようです。
ここではロゴデザインコンペに、数回参加していましたが、採用されたことはありませんでした。大した実績もないくせに、文句を言うなと言われそうですが、コンペで採用されるかどうかもわからない不確実なものに、自分の時間と労力を注ぎ込むことはできないなぁと思ってしまいました。
学生だったら時間もたっぷりあって、こういうことに時間を割くこともできるのですが、社会人になると自分のことに使える時間を確保するのが難しくなってくるので、時間に対しての考えがどんどんシビアになってきてしまうんですよね。
手始めに、クラウドワークスに登録してみた
私は、オーストラリアに住んでいるので基本的にはオーストラリアに住んでいる人(企業)向けに発信をしていたのですが、これを機に全世界に住む日本人に向けても発信してみようと思いました。(今さら 笑)
色々、クチコミなどを調べて、クラウドソーシングの中ではまだクラウドワークスがマシかなと思って、登録することにしました。
幸運にもオーストラリアに来る前に銀行口座をネットでも使えるようにしていたので、報酬を受け取る口座が日本に残っていました。今、海外住みの人は、マイナンバーが無いと日本の銀行口座を開設することがほぼできなくなってしまいましたね。
ほとんどの銀行が、マイナンバーが無いと、
口座を開設きないんですよね。
というわけで、登録はできました。
案件を探してみよう
では、仕事を探してみましょう。簡単作業系の仕事からITエンジニア系、ネーミング、ライティングなどさまざまな仕事があります。私は、デザインの仕事で報酬を得たかったので、迷うことなくデザインのカテゴリーで仕事を探しました。
デザインの仕事は、イラスト、ロゴデザイン、フライヤーデザイン、パッケージデザイン、バナーデザイン、WEBデザインなどがあり、最近ではYoutubeの動画制作やサムネイル制作募集の案件なども多く見られます。
募集の仕方も、コンペ形式、プロジェクト形式、スカウト形式があります。デザインコンペの案件は、公開と非公開設定があります(これは発注者が設定しています。)公開コンペですと、他のデザイナーがコンペに提案した作品を見ることができます。
応募している方々もプロのデザイナーから素人まで幅広いです。報酬の高い案件は、やはり応募者が殺到しますが、報酬が低い案件には、ノンデザイナーの方や実績を積みたいデザイナーが応募している印象を受けました。
しかし、最近では報酬の低い案件でも経験豊富なデザイナーが参戦しています。
新参者は、案件獲得が本当に難しいです。
しかし、何もしないよりはマシだと思って、手始めにビールラベルデザインコンペに参加してみました。かなり緊張しましたが、2案提案しました。
結果は、不採用。まぁ、いきなり実績の無いデザイナーが採用されるわけもないので、当たり前っちゃ当たり前なので、気持ちを切り替えて次に行こうと思いました。
そこから、定期的にロゴデザインコンペやパッケージデザインコンペに提案をしていきましたが、全然採用されませんでした。
報酬の低いデザインコンペにも、練習を兼ねて参加しましたが、ことごとく不採用。結構、頑張ったものとかもあったので、自分の労力や時間が無駄になるのがだんだん嫌になってきました。
やはり、確実に報酬がいただける方が、人間頑張れますからねぇ。
クライアントが付けるお気に入りの意味とは
コンペに提案をしていると、時折クライアントが自分の提案に対してお気に入りを押してくれます。(SNSで言うところのいいねです。)1〜3段階まであります。
最初は嬉しくて一喜一憂していましたが、クライアントによっては参加賞でどんな提案にも1のお気に入りを押している方がいたし、最高3のお気に入りを貰ったとしても採用されるとは限らないです。
公開コンペに至っては、クライアントがお気に入りをつける事によって、クライアントの好きなデザイン傾向を暗に示唆する感じになって、これを元にさらにブラッシュアップした提案が他のデザイナーからされるわけです。
クライアントによっては、このお気に入りを上手く使って、コンペを操作しているのでは?と感じました。
いずれにせよ、このお気に入り制度は大して当てにならないことが分かったので、気にするのは止めました。
実際に採用されている作品はどういうものなのか
これは、みなさん、一番興味があることなんじゃないでしょうか?
自分が、参加したコンペや募集が終了したコンペで、実際に採用された作品を見ることができます。(非公開になっている案件は採用作品を見ることはできません)
然るべくして採用された作品や、こう言っちゃなんですが、どういう基準で、なぜこの作品が選ばれたのだろうか?っていう作品もあったりします。素人が作ったものが、プロを出し抜いて採用されることもあります。
ただ素材を単純に並べただけのデザインもあったりするので、
びっくりしました。
こればかりは、採用基準はクライアント次第なので、どうしようもないです。
多分、こういうこともあって、やる気や自信を失って止めていくデザイナーが多いと思います。
コンペ採用の連絡は突然やってきた!
そこまでストイックにコンペに参加はしなくなっていましたが、それでも6ヶ月続けました。期待していない時に限って、いきなり採用の連絡が来たりするものです。
特に出来が良かった作品でも無かったので、びっくりしました。それでも、初めての採用だったので、本当に嬉しかったです。
ご提案いただきまして、誠にありがとうございます。
ぐれこ様の提案を採用させていただきたく思っております。
つきましては入稿にあたり、詳細を案内させていただきます。
(以下中略)
▼納品日
8日12時まで(連絡もらった翌日!!)
※急なご依頼で大変申し訳ございません。
えっマジ!?嬉しんだけど。
えぇ、てか納品、明日の12時までって、急過ぎるし。
いや、寝れ無いじゃん、今日。
初めての採用だったので私もクライアントの無理難題に答えましたよ。
そして、仕上げてデータを納品。
しかし、、、、、、、待てど暮せど、クライアントからの連絡は無く、焦ったぐれこはクラウドワークスに連絡。
クラウドワークスからの返事は、以下の通り、
クライアント様が正式に採用手続きをされるまで、
もうしばらくお待ちいただけますと幸いです。
※最終的な採用ボタンを押されるか否かは、
弊社では判断いたしかねますことを、
あらかじめご理解くださいませ。
と、なんとも生ぬるい回答が来ました。全ては、当事者同士、自己責任でお願いしますっていう感じですね。
自分の身は自分で守れって事ですね。
私も、不慣れなのもいけなかったのですが、当たり前ですけど、正式に採用が確定するまでは最終データはクライアントに渡さない方が良いと思いました、自分を守る為にも。
私の場合は、採用者の選定期間中に「採用しようと思っていますので、修正をしてデータを送ってください」という感じでした。次からは、正式に採用をしていただいてから、修正してデータを納品することを厳守しようと思いました。
結局クライアントからは、私がデータを送った8日後に連絡が来ました。幸い、正式にデザインを採用していただき、報酬もいただきましたが、報酬をいただくまでもまた時間が少しかかりました。
ほんと、報酬をいただくまでは、気が気ではありませんでした。忙しいのも分かりますが、連絡が遅すぎるクライアントは、やはり気持ちの良い取引が難しいと思いました。
仕事ですから、最低限のビジネスマナーは、
守ってほしいですよね。
クラウドソーシングを経験して感じたこと
いい勉強になりました。
それからは、受注案件のクライアントの文面の言葉遣いや報酬金額設定、仕事内容(報酬金額に見合わない無理な要求など)を見るようになりました。
以上のことを考慮しながら、誠実そうなクライアントかどうかを見極めて、コンペに応募するようになりました。
クライアントはクライアントで何らかの基準(過去の実績、経験年数、デザイン提案力)でデザイン(デザイナー)を選んでいるわけですからね、こちらもクライアントを見極める必要がありますよね。
当たり前ですけど、デザイナーとクライアントは対等であるべきだと思います。
登録してから、もうすぐ1年が経とうとしていますが、実績は苦労して手に入れたあの1件だけです。その後も精力的にとは言えませんが、ぽつりぽつりとデザインコンペに参加していましたが、どれも不採用。時間と労力を考えると割に合わないです。
それでも、コツコツ続けている人が最終的には実績を積んでいけるのだと思います。クラウドワークスに限らずクラウドソーシングは、どこもパイの奪い合いです。
副業を目的とする経験豊富なデザイナー達もどんどん参戦してきています。
戦略的に案件を勝ち取る方法を考え、実践することが重要だと思いました。大前提としてクライアントの意図や想いを汲み取るデザイン力とデザイン提案力があるのが絶大条件ですけどね。
そして、クライアントに論理的に自分のデザインについて説明する力も必要です。
私自身、まだ答えを出していませんが、今のところは大きく期待はせず、細く長く続けていこうかなと思っています。
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