デザイナーとして駆け出しの頃は、とにかく実績と経験を積みたいですよね。
私も例に漏れなく、そう思っていたので、とにかく周りにデザインの仕事をやります!やらせてください!と言っていました。
こういう時期は、悪い奴らが足元を見て近づいてきます。
この記事では、実際に私がずるい人達から受けた経験を元に、駆け出しデザイナーが搾取されない為の心得をご紹介いします。
実績になるよ!と自ら言い寄って来る奴には、気をつけろ!!
ぐれこの実績になるし、ポートフォリオにも載せられるよ!
はい、出ました!
これ、駆け出しの頃、よく言われます!
実績になるし、ポートフォリオにも載せられるよ!って言ってきて、無料でデザインの仕事をさせる人達です。これ、更にタチが悪い場合は、知り合いや友達がコレを言ってくる場合です。
もうね、こういうことを言って来た時点でアウトです。デザイナーへのリスペクトの無い人の為には、デザインの仕事は受けなくて良いです!
知り合いでも友達でも、これを言ってきたらアウトですね。今後の付き合い方を考えますね、場合によっては縁を切ります。こういう人達って、無料でやって貰えて当たり前と思っているんですよね。
しかしこの時、何にも知らなかった私は、実績になるし、ポートフォリオに載せられるよ!という言葉にまんまと引っ掛かり、その知り合いのカフェビジネスの為にロゴデザイン、SNSコンテンツデザイン、ポスター、ビジネスカード、WEBデザインまで全てやってしまったのでした。
実績になるかどうかは、こちらが決めること!!
今思えば、クライアントから「実績になるよ!」とか言って来られて、引き受けたデザインの仕事は、大して実績にならなかったです。て言うか、実績になるかどうかの判断はクライアントが決めることじゃなくて、デザイナーが決めることです。
こういう、デザイナーをリスペクトしない人達ってどこまでも横柄な態度をとってきます。
無料でデザインを引き受けると、仕事をする上でメリハリにも欠ける気がします。仕事を頼んでいる側も真剣な姿勢で仕事と向き合っていないです。どうせタダだから何回も直してもらえるでしょっ!ていうスタンスなので無制限に修正を頼んできます。
無料でやると、デザイナーとクライアント間にも甘えが生じます、なので結局いい仕事ができないです。
最終的にこの知り合いがカフェビジネスを辞めるときに、私がデザインしたウェブサイトを新しいビジネスオーナーにあげちゃって、揉めました。デザイナーに著作権があることを全く無視した知り合いの対応に私は憤りを感じ、その知り合いに抗議しました。
無料で引き受けるとどこまでも舐められるという経験をしました。これを機に、無料で引き受けるのは止めると心に誓いました。
その後、その知り合いがまた新しいビジネスを始めたのですが、もう無料でデザインを引き受け無い旨を伝えると、自分で無料アプリかなんかでデザインしていました。そもそもデザインにお金をかける気が無かったようです。
ある日、
自分でやってみたけど、なんか変になっちゃったー。
凄いね、自分で無料アプリでデザインできたんだね!
私は、デザインの中身には一才触れず、知り合いが自分でデザインできたことだけを褒めました。多分、こちらが見かねて、デザインをしてくれるのを期待しているのが分かりましたが、やるわけが無いですよね。
暫くして、この知り合いとは縁が切れました。こういう人達は、他人と対応な関係を築くことができないんですよね。常に自分が上の立場でなくては気が済まないんです。
駆け出しデザイナーが、自分を守る為にすること
修正回数と著作権譲渡
今なら、ロゴの提案は3点まで、無料修正は3回までそれ以上は追加料金を請求するなど、自分を守る術を心得ていますが、駆け出しの頃は何にも知らなかったので、無制限に修正していました、無料で。
そして、デザイン制作物の著作権は、デザイナーに帰属していることを知らないクライアントが、まだいます。トラブルを避ける為にも、著作権を譲渡するか否かを必ずクライアントに伝えましょう。
デザイン報酬
報酬も時給で貰うのではなく、成果報酬として貰うようにした方が良いです。学生で時間が有り余っているならまだしも、社会人ならば自分の価値ある時間を使っているわけですから、自分の時間や労力を安売りするのは止めましょう。
ただし、駆け出しで実績が無いうちは、デザイン料は少し低めに設定しておいて、実績がついてから値上げしていった方が良いでしょう。そもそも実績の無い駆け出しデザイナーに仕事が入ってくること自体が厳しいので、まずは実績を得る為に、悲しいですがデザイン料を低めに設定するのは、致し方無いです。
デザインプロセスの可視化
それと、デザインをする為にどれだけのプロセスと労力が掛かっているのか、クライアントに可視化しましょう。見積書/請求書にデザインする上で行うプロセスを明記するのが良いでしょう。
「プロなんだから、簡単に出来るでしょ!」って言われたこともありますが、やってみれば分かると思いますが、簡単ではありません。沢山のプロセスを踏むので時間も掛かります。簡単では無いことをクライアントに分かってもらうには、デザインに要するプロセスを明記することも大切だと思います。
デザインデータ納品
そして、最終的なデザインデータの納品は、クライアントから報酬を受け取った後に、渡すのが良いと思います。私は、クライアントから3ヶ月遅れで報酬を受け取ったことがあります。最終的に支払って貰えたので良かったですが、中にはお金にだらし無いクライアントもいるので注意が必要です。
大きなプロジェクトの場合は、一気に報酬を支払うことを嫌うクライアントもいると思いますし、期間が長引けば、それに伴って追加費用がかかる場合があるので、先に見積もり金額の何割かを支払って貰ってから、制作に取り掛かるのが良いですね。
まとめ
冷静に考えて、人に仕事をしてもらう時はお給料が発生します。デザイナーもサービス料を頂くことで、責任を持って仕事に取り組む事ができるし、結果クランアントが満足するデザインを提供する事ができます。
無料で仕事を引き受けると、クライアント側もそこまでいいものを作ろうという姿勢が無いです。無料だから全ての仕事がなあなあになる傾向にあります。
結果、クライアントはデザイナーに丸投げに近い状態になります。
クライアントとデザイナーが一つのチームになって良いものを作っていこうという姿勢がないと、結局クライアントの満足いくものが出来上がらないと思います。
よって、デザイナーにとっても大した実績にもならないし、ポートフォリオにも載せられないものになってしまいます。
それと、私は、「プロなんだから簡単にできるでしょ!」とか配慮に欠けたことを言ってくる人達からの仕事は、そもそも受け無いです
どんな職業でも、こんなこと言われたら良い気はしないですよね。
今回の内容が少しでも駆け出しデザイナーさんのお役に立てれば嬉しいです。
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