私が海外旅行をしていて必ずすることが、現地のスーパーマーケットに行くことです。スーパーマーケットに行くと、その国の生活を感じることができるし、珍しいお菓子や食品を見るのが楽しんです。あと、日本には無いパッケージデザインを見るのも楽しいですよね。
旅行の時はさほど気になりませんでしたが、オーストラリアで暮らすようになって、スーパーで買い物をしていると、食品パッケージが日本とオーストラリアでは全然違うことに気づきます。
まぁ、まず言語が違うから、当たり前って言っちゃえば、そうなんですけど。それでも、全然デザインの仕方が違います。
今回は、スーパーで扱っている食品のパッケージデザインを中心に日本とオーストラリアの違いを紹介したいと思います。
日本の食品パッケージは、情報量が多い
個人的に日本のデザインは世界的に見て、かなり技術レベルが高いと個人的には思っています。私が認識している、私が思う日本の食品パッケージデザインというのは、情報自体をデザインにうまく落とし込んでいる感じ。
かたや、オーストラリアの食品パッケージはもっとシンプルで直接的、でもアートよりです。
こちらは、お茶のパッケージデザインです。見て分かるように、真ん中のおーいお茶のパッケージには、情報が沢山入っていますね。
おーいお茶パッケージ表には商品画像、マグカップでも飲める、22袋入り、ティーバックがエコ仕様、抹茶入り、国産茶葉100%、茶カテキンで健康生活の7項目。
裏はお茶の入れ方(熱湯・冷水)更に、マイボトルでの入れ方説明、会社情報、エコパッケージマーク、バーコード、Qコードの6項目。
カラーも結構使っていて、賑やかですよね。
一方、オーストラリアのカモミールティーとマンゴーストロベリーティーのパッケージは、ほぼ文字情報のみ。シンプルかつダイレクトなデザイン設計になっています。
日本のスーパーで扱っている食品のパッケージは、至れり尽せりの情報重視デザイン
おーいお茶のパッケージは全ての面に、商品の特徴などの情報がデザインに落とし込まれていることも凄いのですが、パッケージ写真を撮影していて気づいたのですが、パッケージの表に設定されているデザインが、実は縦バージョンと横バージョン両方とも印刷されているんです!
日本では普通なのかもしれないけど、これに気づいた時は感動しました!これって、商品を縦でも横でも陳列できるってことなんですよね。お店側の都合も計算されていて、WinWinデザインになっているなぁって思いました。
こちらは、出汁のパッケージデザインです。パッケージのサイドのマチ部分にまでぎっしり情報が入っています。同ブランドの他商品の宣伝までしています。凄いです。
オーストラリアでは、スーパーで扱っているフードパッケージにここまで情報を伝えることに拘っているデザインは、あまり無いです。
日本の場合は、デザインも至れり尽くせりで凄いですね。これも日本のおもてなし精神から来るものなのでしょうか?
外国人からしたら、やり過ぎって思われるかも知れないですね
日本人は、これが当たり前だから、海外のデザインとか見ると不親切って思うでしょうね。
海外では、かわいいは子供向けと認識される
KAWAIIとアルファベット表記として認められる程、日本のかわいい文化が世界で受け入れられていますね。ただ、基本的に欧米諸国ではかわいい=子供という認識なので、子供向け商品以外は可愛らしさという要素は、デザインに取り入れられていないです。
昔、デザイン学校(オーストラリア現地)で課題をしている時に先生にフィードバックで、
日本では、親しみやすさや可愛らしさがデザインに表れているよね。
でも、オーストラリアではプロフェッショナル感が重要視されるのよ。
と言われたことがあります。日本では当たり前にやっていることが、海外ではネガティブな意味で取られてしまうことを知りました。
こちらは、トマトソースとマヨネーズのパッケージデザインです。二つとも素材にこだわった商品なので、ナチュラル、オシャレで上品なデザインになっていますね。
こちらは、タイのブランドが出しているレトルトスープです。大体スープのパッケージは、素材や商品写真が使われることが多いのですが、これは、アイコンのようなイラストと文字、最小限のカラーでスタイリッシュなデザインに仕上がっています。
商品のアピールポイントも、さりげなく下にアイコンと共にまとめられていますね。
こちらは、イギリスのブランドが出しているグラノーラのパッケージデザインです。穴から中身が見えるようになっていて、ナチュラルでオシャレなデザインです。高級感も少しありますね。実際、こちらの商品、グラノーラにしては少しお高いです。
こちらは、ヴィーガンフレンドリーのチョコレートのパッケージデザインです。スタイリッシュでタイポグラフィックなデザインです。あれもこれも伝えたいということでは無く、伝えたいことだけを伝える、潔いデザインですね。
因みにこちらのパッケージの素材は、クラフト紙に近い紙質でいい感じに印刷したインクが染み込んで、ナチュラルでオシャレに見せる効果もあります。
海外では、写真多めデザインは、安っぽいと思われる
デザインをする上で、見た目を良くしたり、情報を伝えるツールとして、あしらいや画像は必要だと思います。日本の食品パッケージには、商品画像が使われているデザインが多いです。
オーストラリアというか海外のデザインは、日本程デザインに画像やあしらいは多く使われていません。
galboのパッケージデザインは、あしらいと商品名が一体化していて、一つのロゴのように見せています。周りに商品画像を散りばめて、躍動感も演出しています。手につきにくいという特徴もあしらいを使って、アピールしていますね。
こちらのパッケージデザインも商品画像と素材画像が入っていて、躍動感があって、美味しそうな感じが伝わってきますね。CRATZは、キリン一番搾りとのコラボで双方の商品宣伝を上手に伝えているなと思いました。
オーストラリアでは、このようなコラボの仕方は見たことないな。
有名アイスクリームショップやファーストフードのフレーバー再現とかはあったけど、
あんまり、成功している感じはしなかったなぁ。
確かに、写真を多用したり、デカデカと写真を配置したりすると安っぽい印象を与えてしまいますよね。しかし、写真を使うことに慣れている日本だからこそ、躍動感のあるデザインができるのだと思いました。
ナッツのパッケージデザインは、躍動感を演出していますね。
日本は、キャラクター設定(擬人化)しがち
ふりかけをキャラクター化(擬人化)していますね。こういうのって、日本独特だと思います、面白いです。子供向け以外、オーストラリアではあまりそういう手法は、見かけないですね。
お馴染みビスコのキャラクターですね。日本では、お菓子は特にキャラクター起用が多いですね。
そもそも、オーストラリアと日本の商品開発努力の差がある
通常、スーパーマーケットでは消費者は、数秒で商品を選択しています。しかも数ある商品の中から消費者に選んでもらわなければならないので、商品会社は、あの手この手使ってを使って商品をパッケージでアピールする必要があります。
日本は海外に比べて、スーパーでは常に新商品が出ているイメージです。なので、かなり工夫を凝らしたデザインアプローチが必要になるのだと思いました。
一方オーストラリアは、スーパーで新商品の登場率は緩やかです。なぜかというと、そもそも参入しているブランド数が少ないと思います。
例えば、お菓子売り場を見てみると、ほぼ一つのブランドが独占してしまっている状態で、しかも新商品も早々出ないので、ずーっと昔から変わらずお馴染みの商品が並んでいます。
お菓子大好きの私は、正直オーストラリアのお菓子事情は、
つまらないです!日本が羨ましい!
おそらく、日本ほど競合商品が無いため、商品開発をする必要がなく、そこまであの手この手使って商品をアピールする必要が無いのかもしれないですね。
ちょっと、オーストラリアに対して愚痴っぽくなってしまいましたが、それほど日本で物を売るということは大変なんでしょうね。
流行り廃れもあるので、日本企業は常に努力し続ける必要があり、よって新商品が出るサイクルが早いのだと思います。それがデザインにも反映されているのでしょう。
そうなると日本人は新しいものを求めすぎなんですかね?
まとめ
日本とオーストラリアどっちのデザインが良いというのではなく、国民性、文化的な違いによりそもそも根本的に消費者へのアプローチの仕方が違います。
オーストラリアでは、環境に優しい機能的なパッケージデザインを結構見かけます。そういうことは、結構頑張っています、オーストラリア。
これについては、また別の機会に取り上げたいと思います。
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